今回ご紹介する車は昭和の名車プリンススカイラインGT-Bです。
リアル羊の皮を被った狼と言われる国産初の直列6気筒SOHCエンジンを搭載。排気量は1988cc、ウエーバーの気化器を3連装し最高出力は125ps/5600rpm、最大トルク17kgm/4400rpmを発生しました。
事実、1964年の第二回日本グランプリにおいて、PORSCHE904というバリバリのレーシングカーを相手に勝負して、1周のみであったが、首位を走ったという伝説のGTカーです。
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当時、自動車文化において圧倒的な歴史、そして技術の差があった日本の自動車業界にとっては、快挙と言うべき事でした。
この後、ハコスカGTRに引き継がれるレーシングスピリッツの原点であるのが、このGT-Bなのです。
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スクエアーなデザインからのイメージで、車体の大きさを大きく感じていましたが、こうして見ると本当にコンパクトで愛嬌さえも感じさせます。
現在10万キロを超えたところの現車ですが、ボディーや内装はもちろん、エンジン、ミッション良好で快適に乗車できます。
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内外装に関して言えば・・・良い仕上がりで程良いヤレ感が良い味を出しています。
非常に丁寧にオリジナルカラーで仕上げられ、内装に関しても、シートも天井のダッシュも全てしっかりと仕上げられいます。
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驚くべきは、殆どのパーツがプラスチックでは無く、亜鉛ダイキャストという金属で造られている。
しかも、その一つ一つのデザインが全て凝っている。空気口のデザインはテールライトのデザインと同じです。
その下のツマミに至るまで丁寧なデザインです。
当時、拘って造った日本の職人の技術力には惚れ惚れします。
200kmまで刻まれたスピードメーターは本気の証です。
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シートも天井もしっかりと仕上げられています。オリジナルカラーが良いですね。
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トランクルーム、ガソリンタンクもキレイですね。
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最大出力125ps/5600rpm 最大トルク17kgn/4400rpm,直列6気筒SOHC,3連WEBERキャブレター・OPTION:5MT
車重1070kg・全長423cm全幅151cm全高140cm。プリンスはかつての中島飛行機です。
飛行機エンジンで培った技術力は本物です。
プリンスの専門店でのエンジン&ミッションOH済。これは非常に安心出来るポイントですね。
↑オリジナルマフラーとタイヤ・ホイールです。どちらもキレイですね。
動画
「第2回日本グランプリ自動車レース大会」では、ゼッケン41のプリンススカイラインGTがゼッケン1番のポルシェ904を抜いて、トップを走るシーンが記録されています。ここから日本のモータースポーツが成長していったと感じさせられるシーンですね。