RANGE ROVER SUFFIX-D 1977′
レンジローバーと言えば、クラシックレンジへの憧れ
それは、4ドアタイプの1990年からのモデルが知られるところです
どれもカッコイイ!
しかし、1970年代のSUFFIXシリーズ(3ドア)が究極のレンジローバーと言えるでしょう
2018年に発行されたVINTAGE LIFEのBRITISHを特集した記事にGraeme Huntというロンドンのお店を紹介している記事がある
その中で紹介されているのが1779年式のSUFFIX -D
英国の現チャールス国王が独身皇太子時代の愛車であった
さらに4つのロイヤルワランドである事も、いかに注目された車であったかがわかる
その時から私にとっての憧れの車としてロックオンされたのだ
当時、英国での販売価格が日本円にして975万円ですが、現在のレートや評価上昇を鑑みると1500万円程度が良いものの相場感であろう
そこから輸入して各税金を支払いということになると1800万円程度になろうか・・・
実に高価な車だ
夢の夢・・と考えていたところに鮮やかなマサイレッドのSuffix-Dに縁が繋がったのだ
無事に国内に持ち込んでも、エンジンは?ミッションは?
と問題をひとつひとつ改善していかないことには乗る事は叶わない。
本車両は日本でオリジナルカラーに全塗装し、エンジンOH実施、英国より新品ピストンに換え、
キャブ等のOH、マフラー作成等々を行い、走る事ができる車に仕上げている
ここから先は、どこまで仕上げるかであるが、シートはいい感じなので、あえて張替えはしない
気になるのはダッシュの割れなど・・・少し手を入れて内装を仕上げたら
パリッとするであろう・・ここまでが長い道のりであった・・・
なぜ今、評価が高まりヨーロッパの上流階級が乗りたがるのか・・・・
そもそも、SUFFIXは英国の領主達が、自分の領地管理の為や狩猟へ出掛るのにロールスロイスでは出来ないことから、乗り心地が良くて悪路を走破出来る車が欲しかった
当時の4WD車は軍事車両のみであった・・・
そこで、王室御用達のRENGE ROVER SUFFIXが誕生したのだ
その新たなカテゴリーの車は、素晴らしい性能で最高の機能美を備えていた
それ故にパリのルーブル美術館に展示されたという経歴を持つ訳だ
そんな歴史的遺産を文化が発達した現代において大切に乗るという事に意味がある
そんな由緒ある名車を普段から乗りこなす事がカッコイイのである