NISSAN LAUREL C30 1969’

1968年、日本のモータリゼーションが成熟へと向かう過渡期に、一台のセダンが産声を上げた。
日産ローレル(C30型)
それは、実用一辺倒のブルーバードと、公用車然としたセドリックの間に横たわる「空白のクラス」を埋めるべく投入された、日本初の本格的な「ハイオーナーカー」であった。

特筆すべきは、フロントにマクファーソン・ストラット、リアにセミトレーリングアームを配した四輪独立懸架サスペンションの採用。
路面をしなやかに捉える接地性と、ラック&ピニオン式ステアリングによる正確なライントレース性は、単なる「高級」を超えた、欧州のGT(グランツーリスモ)に通ずるドライバーズカーとしての資質を物語っていた。

510ブルに似たテールライトだが、実はこれが流れるウィンカー
その昔、私が幼き頃に自転車にウインカーが付いていた・・『ハイ・フラッシャー』
このローレルから来ていたのか・・もしれない。

デザインにおいても、C30は理知的だ。
シンプルだが、丁寧なプレスが効いている。


ライバルであるマークIIが華美な装飾と多彩なバリエーションで市場を席巻した一方で、C30ローレルは一貫して「走りの質」と「オーナーの矜持」に重きを置いた。
今、この車を公道で見かけることは稀だが、そのハンドルを握れば、かつての日産が目指した「技術の高さ」と「知的な豊かさ」が、色褪せることなく伝わってくる。

オリジナルをキープしている内外装がこの車の嬉しいところ
購入当初オーナーは、車高を落としたり、足をワタナベにしようかと考えていたが、オリジナルの良さをこのまま維持しようと考えが変わったそう・・・
ワタナベホイールも差し上げます。
- 全長×全幅×全高: 4,350 × 1,605 × 1,405 mm
- ホイールベース: 2,620 mm
- 車両重量: 980 kg
- エンジン: G18型 (直列4気筒 OHC, 1,815cc)
- 最高出力: 100 PS / 5,600 rpm
- 最大トルク: 15.0 kgm / 3,600 rpm
- サスペンション: (前) ストラット / (後) セミトレーリングアーム
- 有効車検:令和9年3月30日
- 初年度登録:昭和44年






































