全長:3830mm | 全幅:1480mm | 全高:1500mm |
車重:590Kg | 総排気量:620cc | 乗車定員:4名 |
最大出力:29hp | 最大トルク:4.0kg | タイヤ:125-15x |
車検:令和5年3月 | 車体番号:VF7AZKA00KA****** | 走行距離:72,900km |
車両諸元
DETA
エクステリア
EXTERIOR
今回ご紹介するのは、フランスの国民的大衆車シトロエン2CVです。
2CVと言えば、2馬力という愛称で愛され、庶民の足としてフランス国民車になった車です。
開発の切っ掛けは、国民を助けるためと言っても良いかもしれません。
当時、農民が畑仕事をするのに使っていたのは「手押し車」や「馬・牛」でした。
その為、農作業は殆ど牛馬や人力頼りで皆苦労していたわけです。
そこで、シトロエン社の副社長であったピエール・ブーランジェが、皆がより良く生活できるようにと車を造るというプロジェクトが始まりました。
開発者に対する要望は・・・
国民に手が届く安価で丈夫で有る事は勿論、他に沢山の条件を課しました。
それは、非常に厳しい条件でしたので、当時の技術では無茶な注文だったんです。
- 50kgのジャガイモが運べること
- 60km/hで走行できること
- ガソリン3Lで100km走行できること
- 車両重量が300kg以内である事
- 初心者でも運転できること
- 卵を載せて走っても割れないこと
- スタイルには拘らない
開発者はこれに加えて、シルクハットをかぶっていても乗り降り出来なければダメだ・・と言う条件を加えました。このように無謀とも思われる条件をクリアして1948年(昭和23年)に発売されたのが、2CVであります。
国民のことを考えてスタートしたプロジェクトであり、毎日の生活に使うための細かい条件を必死でクリアして作り上げた傑作がこの車なのです。
1948年に始まり1990年まで基本的な原型はそのままで生産されたのですが、こうした超寿命車はミニ、ビートル、2CVそしてホンダのカブ等、世界中で愛され、その会社の救世主になった名車ばかりです。
原型を留めたまま造り続けられる。
それは、基本設計が生活を基盤として考え尽くされた結果であるからでしょう。
だから、愛されるのでしょうね。
宮崎駿監督の愛車である事も有名な話です。
実に5台も乗り継いでいるらしいですね。
床下、ミッション横付けのフレーム近辺画像です。※2021年9月19日追加
【POINTⅠ】
車検取立てです。令和5年までたっぷり!
【POINTⅡ】
最終のチャールストンの程度が良いモノを前オーナーがオールペン済。
とってもオシャレに仕上がっています。
【POINTⅢ】
エンジン・ミッション共に良好です。
【POINTⅣ】
トップがハイギヤードにセッティングされている為、高速道路でも100Km巡航も可能です。
【POINTⅤ】
室内も予想以上に広く、実用的です。
【POINTⅥ】
キャンパストップがとっても気持ちよし。
【POINTⅦ】
シートも新品に張替え済でさわやか。
【POINTⅧ】
腐りも無く、程度がとても良い。
【POINTⅨ】
とにかく、運転が超~楽しいのである。
【POINTⅩ】
どこに乗っていっても、愛される。
まだまだ、良いところ沢山ですが・・・
最新の装備は皆無です。
自然の風頼みで前方の空気取り入れ口をOPENすれば全力で入って来ます。
空冷だけに室内を暖かくするのは苦手です。
ふかふかシートも裏を返せば、布きれをゴムで引っ張っているだけ。
ドアのウィンドウは巻込み式では無く、上にパッタンコと持上げるゆる~い感じ。
なんせ、30psを切ったパワー・・・なのに不思議なぐらいよく走る。
こんな具合でなーんも付いていないし、快適とは言えない・・。
なのに、一度乗ってしまうと魅力にどっぷりはまってしまうのだ。
取材後記
memo
数々の車に乗ってきたのですが、今回初めてのシトロエン。
しかも、シーラカンスの2CV。
発売当初から「醜いアヒルの子」やら「乳母車」やら「ブリキの缶詰」と揶揄された彼との初対面は、ウキウキ気分です。
2馬力と言われる「非力」な「ブリキのおもちゃ」とは如何なるモノか・・・
マニュアルの仕方も独特で押したり、引っ張ったりと理解不明の動かし方をする。
運転してみると、意外や意外、直感で操ることが出来るから、あら不思議なのである。
乗心地も良くって、コーナーを駆け抜ける時も行きたい方向の反対に身体が振られる。
でも、しっかりと地面を掴んで駆け抜けていくから、これも癖になる。
こりゃ~宮崎駿監督が5台も乗継ぐ筈ですよ。
監督のプライベート事務所の名前も「2馬力」ですしね。
一言で言うと・・・
車って、これで・・・いいじゃん。
現代の便利さとは、かけ離れた真逆にある車だけど、とっても愛らしくて憎めない感じ。フランス国民がこの車のお陰でどれだけ助けられたか・・・
本当に素敵な車ですよ、これ!
フランス車の専門店の方に聞きましたが、このところ2CVの価格高騰が続いております。ちゃんとしている個体は、200万円以上らしいです。
今、フランス車に限らずですが、価格上昇が止りません。
そんな話はさておき・・
これからフランス車をはじめる方、シトロエンをはじめる方にはもってこいでしょう。
ミニもそうですが、英国車に入り口の代名詞はミニです。
ミニから始めて、色々な車を楽しんでみるけど、結局はミニに戻る。
そんな話は良く聞きます。
2CVも同じく、ベーシックな名車として、さんざん色々な車を楽しんだ方が2CVに戻る。こんな車でもあります。
結局は、Simple is Best なんです。
普段何気なく過ぎていく時間や風景が、2CVの車窓から覗くと何か違って見えるものです。今、生きている時間や風景が色づいていくってワクワクしませんか。
この2CVには、人生を変える力があるような気がします。
Citroën
2cv Deux Chevaux
エンジン・ミッション共に良好でシートも新品に張替え済。運転が楽しい2CV。
販売価格(支払総額)
売約済
車両価格には自動車税月割りとリサイクル預託金が別途必要になります。
陸送に関しましても、お気軽にご相談下さいませ。※現状販売になります。