今回ご紹介する車はオースチンヒーレー100/4 M-Spec BN2です。製造は1956年5月30日イギリスにて製造されました。
その後、アメリカ・ロサンゼルスのディーラーに出荷され1996年にイギリス・ランカシャー州グランサムにてレスアされた車体です。
また、British Motor Industry Heritage Trustの遺産証明書を取得された記録に残る安心な車体です。
前オーナーがイギリスから輸入され、日本国内登録された1台になります。
BN2シリーズは1955年10月より販売され、記録では3,924台製造されました。
BN1との違いは、大型のドラムブレーキとオーバードライブ付きの新しい4速ギアを標準装備していました。
BN2のBはBクラスエンジンを意味し、2000〜3000ccのエンジンを搭載していました。Nは、オープントップの2シーターのために発行された文字です。
ちなみに『100M』の数字の由来は、時速100マイル(約161km/h)を発揮する車という意味です。実際、初期型BN1でも最高時速106マイル(約171km/h)を記録しました。Mはル・マン(Le Mans)意味します。ル・マンキットが組み込まれている100Mは、フロントサスペンションが強化され、ボンネットには革製のボンネットベルトと共に排熱用のルーバーが加えられました。
しかし、この個体の最大の特長は100Sのように、ボディーがスチールでなく、全てアルミで作られていることです。スチールでもなく、FRPでもなく、アルミボディーである事がこの車の特長ですね。