HONDA CITY TURBOⅡ BULLDOG 1985′
今回ご紹介するのは、ホンダ シティー ターボⅡ
この車が誕生した1983年は、街も人も元気いっぱいの時代であった
24時間働けますか?
というぐらい働いて、遊んで・・寝るまも惜しんだ時代
時はバブル景気に沸いていた
それだけに車づくりにも面白みがあったのだ
MAN MAXIMUM MACHINE MINIMUM これはホンダの挑戦でもあったのだろう
この考え方は今も引き継がれている気がする
Tall boyという愛称がついていたくらい車高が高く室内空間が広く使い勝手に優れていたシティー
エアコンを利用した冷蔵庫やモトコンポなる50ccバイクを後ろに搭載できるなど、発想がとても柔軟で面白いのだ
過去にもモンキーを車両に載せていたから、この発想は引き継がれたのであろう・・・
その上、車重も軽く、非常に燃費も良く、よく走った事を覚えている
そのスタンダードのシティーにターボを載せて過激にしたのだが、さらに戦闘力をUPしたのが、ターボⅡ通称ブルドックだ
ターボⅠに比べ、トレッドを前30mm 後20mm広げ、スタビライザーも強化させて、さらに凶暴になったエンジンパワーを抑え込んだのだ
エンジンといえば、コンパクトな乗用車を本気でスポーツカーへと変身させる為に90%以上が新設計のニューコンバックス・エンジンを搭載した
エンジンの事を語っていくとエンドレスになってしまうぐらいの技術が投入されている
ヤバイ機能としては、4000rpm以下でアクセル全開すると過給圧力を10秒間10%向上させるスクランブルブーストを採用している
こんな技術をコンパクトな量産車に使うのだろうか・・・
それには、なんとなくではあるがホンダのF1復帰の影響があるように感じる・・・
量産車にこのような高性能な機能を搭載できるぐらいの技術力と度量の深さを見せつけられたようにも思う・・参りましたという感じである
さて、この個体のことに触れていきましょう
外装は同色ペイントで全塗装され非常に綺麗です。
エンジン・ミッションも滑らかでスムーズ、異音も異臭も感じられませんでした
走行距離こそ128,000kmとなってるが、これもメンテナンスをしながら丁寧で大切に扱われてきた個体だけに、問題はないと判断できる むしろ絶好調とも言える
オリジナルでないのは、アルミホイールがMUGENであることぐらいであろうか
それも、HONDAという事を考えると返って興味を誘うのではないか
エアコンもバッチリ効いて、冷蔵庫に入っているコーラも冷え冷えだったのが嬉しいポイント
ボーイズレーサーが走りまくった時代、ブルドックという愛嬌満点なクルマは、走りの実力が半端なく高い故に無修復で内外装共にとても綺麗でオリジナリティーが保たれている個体は、とても少ないだろう
見つけた時がチャンス!! だと思う