Mercedes Benz W123 300TDT

今回ご紹介する車はメルセデス・ベンツW123 300TDTステーションワゴンのブラウンカラーです。この色は静かな森によく似合います。新車でなく旧車の使用感が雰囲気を出していますね。年式相当の使用感はありますが、エンジンはまだまだ現役です。

メルセデス・ベンツW123 300TDは日本仕様の300TDのみが導入され、ガソリン車のラインアップはありませんでした。
1980年、200Tとターボディーゼルの300TDTが追加され、日本仕様は300TDTになりました。

正規輸入ではディーゼル仕様しか日本に導入されていません。そのため排気ガス規制の地方自治体によっては登録する事ができなくガソリンエンジンに載せ替えた車体も多いそうです。今回ご紹介する車体はディーゼルエンジンですが、県によっては登録できないためご注意ください。

300TDTの大きな特徴の一つが、広くフラットなルーフです。ルーフ上は、８０ｋｇまで荷物が積める合理的な設計で利用範囲もワイドです。
ディーゼルエンジンの燃費はオーナー様曰く「リッター13L〜14L」だそうです。ディーゼルエンジンの完成度はもとより、総合的な車造りの理念が、メルセデスのディーゼル乗用車に生きています。

ダッシュボード上に少しひび割れが発生していますが、気になるほどではありません。

３００TDTの特徴であるフラットな荷室は960mmの幅、1,232mmの長さ、870mmの高さがあります。荷物も十分に載せられます。車載工具も搭載済みです。ラゲッジルームは多少汚れと日焼けがありますが、逆に日焼けと適度な汚れが良い味を出しています。リアのアイアンバンパーから少し見える若干の錆跡。使い込んだ車の味が出ています。この雰囲気を出したい方にはオススメです。

↑ボディーに下部に錆びがありました。現在は補修のアルミテープを貼り付けています。後部座席右側のドアを閉める際に異音がしますが、日常の走行やドアの閉会に問題はありません。オーナーは高速道路を使い、日本各地を仕事で飛び回っていました。扉の開け閉めの際に音が気になる方はメンテナンスをお願いします。

W123の開発において想定された走行距離は100万キロ。それだけの耐久性があるそうですが、今でも50万キロ走るエンジンと言われております。ディーゼル車特有のガラガラ音は機械を操作している感覚で良いですね。車の走行距離は30万キロですが、毎月3000キロでオイル交換していたそうです。エンジンはオイルの滲みが若干ありますが年式相当の滲みです。エアコンは効かないため修理が必要ですがその分お安くなっています。完璧に仕上げて乗っても良いと思います。