今回ご紹介するのは、レイトンハウスサーキットパドック仕様のHONDA TN ACTYスーパーデラックスです。
前期型ホンダアクティーは1981年式ですから非常に珍しく、EH型550ccエンジンを搭載し、4速MTにベンチシートという懐かしい雰囲気です。
軽トラの宿命は雨ざらし日ざらし、泥だらけになって働く事、それだけに旧い軽トラは状態が良いものが少ない。
それは宿命、仕方がない事、あえて言えばそれで良いのです。
旧車に精通する方でしたらご存じの通り、車のレストアにはお金が掛かる。
働く車である『軽トラ』を再生する事は、普通あまり行わない。
むしろ新しく買った方が良いのである。
しかし、こうして普通の軽トラのレストアにお金をかけて取り組んだオーナーの心意気には拍手したい気持ちです。
同型のACTYは550ccと現在の660ccから一世代前の軽自動車基準のタイプで1980年代の庶民を支えた働く車。もっともその前は360ccであったのだが、日本特有の軽トラはいつの時代も庶民の味方であった。
個人的にも軽トラには何かと助けられている。
今回ご紹介のエメラルドブルーに近いパステルカラー『レイトンブルー』で染められたHONDA ACTY は、実際にF1やルマン参戦でサーキットでも活躍していた同型ACTYを模写した『レイトンハウスACTY仕様』に仕立てられている。まさにF1ファンには堪らない仕様なのだ。
レースシーンを裏で支えた『軽トラ』への敬意をもってレストアに取り組まれたのであろう事が伝わってくる。
決して、いい加減な取り組みではなく、ちゃんと再生されていると言うところが、素晴らしい訳です。
こんな車でちょこっと走りに行ってみる・・・きっと見る人が懐かしく寄ってくるのではないかと想像する。
実際には何かと便利な軽トラとしても使えるし、イベントに出かけてみるのも面白い。
それなりに年式は古く、味のある世代の旧車であるので、メンテナンスには気を配りたいところであるが、元々働く車として誕生した軽トラですから真面目に丈夫に造られている。
現状車検はありませんが、返納証明書がありますので、車検取得可能です。
*走る・曲がる・止まるには問題ありません。
実に恐縮ですが、ご見学は出来ません。詳しく画像が必要な場合は、撮影して欲しい箇所をお伝えくださいませ。