RANGE ROVER CLASSIC vanden plas 1994′ dealer car
今回ご紹介するのは、クラシック・レンジです。
今でこそ、SUVや4WDといった車両が人気ですが、古くは1800年代に遡ります。
実際にガソリンエンジンを搭載した車両は1900年代ですが、多くは軍事用車両でした。
高級なSUVとなると1970年代からが皮切りでしょう。
*画像は弊社所有suffix-D
中でも、レンジローバーは2ドアのsuffix-Aから始まりましたが、英国貴族が愛犬の猟犬を乗せて、自分の領地を見て回り、狩猟へと出かけるのに悪路を快適に走行できる『砂漠のロールス・ロイス』のような車を要望し、それに応える形で誕生したのがRANGE ROVER SUFFIXシリーズです。
家族を乗せてという用途では有りませんから、2ドアのみの設定であったのです。
発売当時、RENGE ROVER suffix-Aは現国王のチャールス皇太子の愛車として有名になりましたが、実はロイヤルワランド(王室御用達)を4つも獲得しています。
・エリザベスⅡ世王女 ・エディンバラ公 ・エリザベス王太后 ・チャールス新国王
また、自動車として初めてパリのルーブル美術館に展示されたのも、この初代レンジローバーsuffixでありました。惚れ惚れするほど美しいデザインと自動車としての運動性能の高さの共存が、世界一流の美術館に認められたに違いありません。まさに機能美といえます。機能美とは、機能を突き詰めて到達する美しさ
さて、今回ご紹介するクラシック・レンジローバーは2ドアRENGE・suffixのデザインを踏襲したモデルであります。最大の違いは、エンジンが3.5Lから4.3Lへと大きくなり、室内が革張りでゴージャスになり、エアサスによるマジカルカーペットの更なる進化、4ドア化による利便性の向上、そしてATである事でしょうか・・・
つまり、家族でどこへでも行ける最高級車としての完成度を高めたのでしょう。
この個体の最大のポイントは、とにかく機関が徹底的にリフレッシュされている事です。
実際現オーナーは日常のアシとして、毎日使用しております。*これ、大事なポイントです。
何気なく、さらりとお伝えしておりますが、これは本当に素晴らしい実績です。
真夏もエアコンが効きます。とは言え、昨今の暑さは尋常では有りませんから厳しい事は確かです。
こんな時は、各窓に100円ショップで売っている遮光用のメッシュカーテンなどが有効です。
たったそれだけで・・・と思うかもしれませんが、侮るなかれ・・かなり有効です。
外装はガラスを外して同色全塗装、ピラーモールも張替え、前後マフラーもReクロームされていますから、新車さながらです。実際にご覧頂けばご納得できるでしょう。
機関に関しては腰上OH、泣きどころ箇所は全て集まる限りの新品パーツ・中古OHパーツを装着し、元レンジディーラーのメカニックが、きっちり整備していますから安心そのものです。
走行距離もクラシック・レンジとしては短い、97,000Kmという事も魅力の一つです。
勿論、古いお車ですから未来永劫問題なしというわけには行きませんが・・・
内装に関しては、シートに年式それなりのシワなどはございます。これは、ゆくゆく張り替えてもいい事ですので、余り重きを置くところでは有りません。他には、当時オプションの後部座席用テーブル(手に入りません)も見逃せないポイントでしょう。
レンジローバーを見分けるポイントはチラッと見た綺麗さでは有りません。
どこをどのように整備されどのようになっているかをちゃんと知ってから選ぶ事です。
一見の見栄えに騙せてはいけません。
この個体は、本当にお勧め出来るクラシックレンジです。
憧れを手にするのでしたら、是非検討してください。
メンテナンス内容(一部)*書ききれませんので、ご了承くださいませ
・デストロビューターASSY交換
・メーター照明LFEバルブ交換
・燃料ポンプASSY交換・オリーブナット
・ラジエターサブタンク交換
・冷却系フルOH
・左右シリンダーヘッド交換一式
・ステアリングシャフト交換
・ラジエターサブタンク交換・センサー取り付け
・ウッドパネル一部取り付け
・ヒーターユニットバルブ交換*ヒーター関係修理一式
・外装磨き・コーティング実施
・外装オールペイント
・ラジエターコア増し
・パワステホース交換・パワステフルード交換・ロッドプッシュ交換
・ステアリングBOX交換・セルモーター交換・各種交換
・エアサスバルブASSY・エアサスポンプASSY交換・バルブブロックOH・エアサスOH
・エアサスベローズ左右前後交換・ハイトセンサー左右前後交換
・FRショックアブソーバー交換
・エアコンコンプレッサー(中古良品)交換・エアコン修理一式
etc