SAAB 96 1961年モデル
SAABといえば、スエーデンが誇る航空機メーカーである
大戦時には、戦闘機が主力商品であった
日本にもSUBARUがある
その前身は、1917年に創業した『飛行機研究所』がルーツの中島飛行機で、空を飛ぶというだけでなく、戦う飛行機=戦闘機を作っていた事もSAABと共通している
スバルが好きなナカジイとしてはシンパシーを感じるのである
失敗は『死』を意味する戦闘機開発だけにエンジニアの力量は言うまでもなく確かなものだ
92譲りの96は、空力に重視した『水滴形』デザインで、当時の乗用車の空気抵抗係数が0.40後半であった時代に0.32という驚異的な数値を実現している
これも航空機を作るメーカーの視点がなせるところであろう
何気なく、空気抵抗というが、この成果は実に大きく、燃費や高速走行への効果は絶大だ
心臓部はドイツのDKWの流れを持つ2ストローク3気筒エンジンを搭載している
2ストロークは、4ストロークに対して動力発生機会が大きために高出力を得る。
また、小型で軽量、部品点数が少ないために馬力の損失も少ないと言うメリットがある
そして、FFという事もこの流れに通じる
勿論、デミリットもあるが、単純にこの時代背景の中では、ベストなチョイスであったのだろう
レースにおいてもラリーの巨神がで3連覇を成し遂げ事も有名な話である
このレースに使用したスペックに近い事に憧れは感じるものですが・・・
あくまでも、それはレースの場での話し、実際にはベーシックがベストだ
今回ご紹介の個体は、ベーシックタイプのシングルキャブレター、3MTである
兎角ハイスペックを求めがちであるが、実はベーシックモデルほど、乗りやすく、維持もしやすいのだ
それ故に日常使いしやすいところが、最大のアピールポイントである
個体の状態は、好ましいやれ感がある
ピカピカに仕上げるのは、お金を掛ければ容易い事だが、程よく時間の経過を感じられる状態は、この個体は、どんなところで、どんな人が使ったのだろう・・・
時間をかけて使い込んだ美しさは、つくれない美しさがあると思う・・・
勿論、シートを張り替えても良いし、外装をパリッとしても良い
そう言う意味では、楽しめる予幅が残されているところが、楽しみだとも言える

エクステリア
EXTERIOR
インテリア
INTERIOR
エンジン
MECHANISM
車両諸元
DETA
全長 :4020mm |
全幅 :1570mm |
全高 :1470mm |
車両車重 :830kg |
総排気量 :841cc |
乗車定員 :5名 |
最大出力 :38ps/4250rpm |
最大トルク :8.2kgm/3000rpm |
車名 :サーブ |
車検 :令和10年1月21日 |
車体番号 :国01 209*** |
走行距離 :km |
取材後記
memo

今回は、SAAB96の取材です。
オランダより個人輸入され、ご自身で車検取得をされた個体です。
オーナー様はもう一台サーブ96をお持ちで、今回初期型1961年式のサーブを大切にしてくださる方を募集しております。
1961年ですから、すでに64年という年月を経てきたSAAB96は、程よくやれ感が残っております。
私は、ピカピカに美しく仕上げれられた車も好きですが、こうしてこの車を受け継いできた一人ひとり、一家族ひとかぞくが、大切にたいせつにして来たからこそ、今日まで現役で活躍していることへのリスペクトが上回ります。
一つひとつの部品が使い込まれてすり減っている事も愛らしく感じるんです
眺めているだけでも、よ〜ここまで来たなって思う
こうして日本の道路を気持ちよく走ることなど、誰も想像しなかったでしょう
それだけに、ここからの彼の生涯がより楽しく、より活躍できるようなオーナーの元へと旅立つように頑張るのがナカジイの役割
どうぞ、このメチャカッコイイ96を・・我こそはという方がいらしたらお声がけくださいませ!
SAAB 92 1961’ Saab Automobile AB
日常使い可能なコンディション
見た目の可愛さからは想像できない走りの良さが光る
街のマスコット
そんな愛称が似合う、小さくて可愛いSAAB96
そこ退け、そこ退け、ブルノーズのお通りだい・・・
販売価格(自動車税・リサイクル預託金別途)
4,400,000円
陸送に関しましても、お気軽にご相談下さいませ。