今回ご紹介するのは、世界的に稀少なツーリングマシンNSU TTです。
現在も稀少なTTが全力で突っ走る勇姿がユーチューブで見られます。その生産台数は11233台。
レースで使われる運命のマシンだけに良好な状態で残っている個体は非常に少ない。
1967年ツールデュロップで総合タイトル取得。同年SPA24HRACEでは、TTSが1位から4位までを独占。
その後もニュルブリンク、SPA24H等ヨーロッパでのレースシーンで好成績を出し続けた、世界的にも稀少な名車のご紹介
今回ご紹介するのは、世界的に稀少なツーリングマシンNSU TTです。
現在も稀少なTTが全力で突っ走る勇姿がユーチューブで見られます。その生産台数は11233台。
レースで使われる運命のマシンだけに良好な状態で残っている個体は非常に少ない。
EXTERIOR
NSUという耳慣れない名前だけに「???」と思われる方がいらっしゃると推察します。
少し、説明を致しましょう。
NSUの始まりは1800年代後半に織機メーカーでした。続いて自転車、バイクと進化を果たし、ついには世界最大級のバイクメーカにまでなりました。その後、自動車開発を行い、世界発のロータリーエンジン搭載のバンケルスパイダーで話題を集めました。しかし、ロータリーのチャターマーク問題を克服できず経営悪化を招いてしまいフォルクスワーゲン社の資本が入りました。そこで同時期にフォルクスワーゲン車の傘下に入ったアウトニオンと合併しAUDI NSU AUTOUNION AGとなりました。
現代で言うアウディーが誕生したのでした。
この個体にはオリジナルの前後メッキバンパーもございます。
INTERIOR
内装に関してもご覧の通り非常に綺麗で良好です。リボン式の回転計もなんとも言えないポイント。
車高を下げ固められた足回りだけに乗心地が相当悪いように思いますが、ノーマルシートのクッション性が非常に良い仕事をしてくれており、意外にも乗心地は良く、ある程度の長距離ならこなせます。
また、オリジナル後部座席も保管してありますので、取り付け可能です。
MECHANISM
ご紹介しております現車両の最大の特徴は心臓部分がTTS仕様になっている事であります。
TTSの特徴であるツインソレックス40PHHダブルバレルキャブレターが搭載されている為、並のTTとはひと味違う走りを楽しめます。
しかも、車高は限界まで下げ固められ、レーシーなSタイヤを装着している訳ですから、その楽しさはお墨付きです。さらには、熱対策としてオイルクーラー新設、エンジンルールーム内への空気導入ファンも装着されております。TTSのスペックです。
DATA
全長:3800mm | 全幅:1480mm | 全高:1330mm |
車両車重:660kg | 総排気量:0.99L | 乗車定員:5名 |
製造年月日:1967年4月5日 | 日本初年度登録:平成23年10月 | 走行距離:75,000km |
memo
今回ご紹介するのはNSU TTです。私自身も現物を目の前にするのは、初めてでした。現物はかなり小さな車ですが実に存在感があり、一言で言うと『カッコイイ』しかも『カワイイ』!
可愛いとカッコ良いが同居していて、一発で気に入りました。
早速エンジンに火を入れた・・・目を覚ましたレーシングサウンドに『これは只者では無い』と瞬時に気持ちが高揚していく・・・
どんな走りをするのだろう・・期待せずにはいられない。
いざ、出発・・スルスルスルと660kgという軽量ボディーは動き出す。
驚くほど軽い出だしに拍子抜けするほど軽い回頭性にビックリする。
ワインディングへと足を向け、アクセルを次第に開けていくと気持ちよいエキゾーストを奏でる。
コーナーが見えて来た・・・さてとステアリングはどんな具合か・・・
軽くステアリングを少し切り込むだけで、スッとカーブをクリアしていく。
タイヤを温めながら、山並みを楽しんで行く・・・
そろそろ、スピードを上げながら突っ込んでみようか・・・
ウォー、気持ちよい、なんとも言えないRRの挙動を味わいながらペースを上げていく。コーナーが見える度に『ニンマリ』してしまう。楽しい・・・
世界中のファンが一度手にすると手放さない訳である。
見つけたときに買うしか無い。そんな車がこのNSU TTなのである。
このマシンをサーキットに持ち込んで走らせたい・・・そんな気にさせる車でした。
因みにこの個体は、1967年4月5日に製造され、2009年にベルギーブリュッセルから日本へとやって来た。
ようこそ日本へ!良く来てくれました。と言いたい。
Neckarsulmer
Striektmaschinen
Union 1000
Tourist Trophy
販売価格(支払総額)
売約済
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