純血の1985年 正統を愛するエンスージアストへ贈る至高のSr3
アーチの骨格・マリーナの足跡・端正なケントの鼓動

数あるケータハム・スーパーセブンの中でも、1980年代の『クラシック世代』
今やそれは特別なヘリテージとして見直され、輝くを放ち始めた。

今回ご紹介するのは、1985年(昭和60年)の正真正銘の1600GT(16RM)
外装内装に若干の変化は有るものの、後年のエンジン・ミッション・シャーシを交換したモディファイ車両では無い。
生まれた瞬間から1600ccのOHVケントエンジンを積むことを宿命づけられた極めて素性のクリアな1600GTなんです。
ナローなショートコックピートといいベンチマークとも言える一台です。(ライト&ダイレクト)です。

職人技の結晶『名門アーチモーター製シャシー(AM85・664)
ロールバーの付け根に刻まれた『AM85 664』の打刻がある。これこそがロータス時代(1960年代〜)からセブンのスペースフレームを紡いできたイギリスの名門『アーチモーター社』が1985年に664台目に手掛けた骨格である証明です。彼らの代名詞である『ブロンズ溶接(ろう付け)』は、シャシーパイプを独自の固定治具によりミリ単位で狂いなく組み上げる技術を持っています。
また、高温溶接のようにパイプを溶かすことも無いため曲がることもなく、ろうづけ技術さえあれば補修も可能なシャシー組み上げの技術なのです。
金属を素直に使うこの作成方法がこのセブンには使われています。

しなやかでクラックが入りにくい驚異的強度を誇ります。
だからこそ、セブンらしいしなやかさで鋭いハンドリングが実現できるということでしょう。

マニア垂淀 伝説の『マリーナデフ』ライブアスクル
独立懸架(ド・ディオン)へと移行する前の1980年代のケーターハム黄金期を支えた『Rover・Marina』流用のリジットデフ。
構造がシンプルなため非常に軽量であり、路面の凹凸をダイレクトに伝えながら、アクセルオンでリアがグッと踏ん張る。
これぞセブンという古典的でダイレクトなトラクションを体感できる。
今となれば希少でダイレクトな足回り。

純血の証でもある公式コード ここに刻まれたナンバーは後付けされた訳もなく、シャシー、エンジンNOから全てを紐づける。
ここにある16RMというのがファクトリーを出た瞬間からこの個体が1600GTという証明です。
キット販売されてきたセブンの歴史からすると、バックボーンがクリアでこれほどマッチングした個体は、目の肥えたマニアにっとては垂淀なのです。
1600ccOHVケントエンジンは、丈夫で軽く維持がしやすいエンジンです。
強烈なパワーを発揮するような現代のセブンとは違い、良い塩梅のエンジンなのです。

オリジナルの4MT 変速機への拘りも大切なポイント
後の時代に変装された5速というのも魅力的かもしれないが、当時のままの4速を維持しているところが良い。
手首の返しだけで『カチッ』と吸い込まれるように決まるシュートストロークなシフトワークと1600ccのケントエンジンのパワーバンドとのマッチング。
まさにケントエンジンのパワーバンドを手のひらで扱う快感。 これがドライビングプレジャーなんです。

機能充実とテールランプのモディファイ
この個体の変更点をあえて触れてみましょう。
車両も機関も消耗品だけに多少の変更点も存在する。

まず最初にカラーリングでしょう。
当時はフロントとフリアフェンダー以外は剥き出しのアルミボディーでした。しかし、今はブリティッシュレッドにホワイトのストライプ。
なんともスタイリッシュで良いですね。私もセブンを5台乗り継いできた経験からするとアルミ剥き出しの手入れの大変さもあるので、OKなのでは・・・
そして、ウェーバーツインのキャブレターはイタリア製からスペイン製へと変わっています。これも精度的にあがっているのでOKでしょう。
リアに丸型タイプのテールライト。これもSr1~2を思わせる感じがします。違和感なく、しっくりしてます。
拘る方は探せばオリジナルはリプロ品が手に入ると思います。

他にも変更点は多少なりともございますが、重要なポイントは押さえていますから・・・
オリジナルの乗り味・フィーリング・注ぐ風の匂いまでが当時の雰囲気を味わえる。
これは選択肢として『あり』なのでは・・・!
この個体は元来セブン好きの虫が疼きます。
私の経験上、セブンは速く走りたくなる・・・クルマが走りたいと嗾けてくる傾向があるのですが・・・
私が乗ったセブンの中でSr2/Sr3の2台は、ゆっくり走る楽しみもありました。
ゆっくりと景色や季節の香りを楽しみながら・・・アクセルを開ければパーンと弾けるように走る。
旧型のセブンには、そんな楽しさがあります。
皆さなんも、セブンの魅力にハマってしまいましょう・・・

今までお伝えした積み重ねの結果が車重580kgとなる訳です。
前後車軸への荷重も50対50というバランスの良さもポイントです。

エクステリア
EXTERIOR










インテリア
INTERIOR




エンジン
MECHANISM


取材後記
memo

今回は、以前お世話になったお客様からのご依頼で中国地方へと取材旅2
今回は私の大好きなスーパーセブン。
ここまでシンプルに走る喜びに割り切った車もなかなかありません。
それだけに、シンプルを極め尽くしたのが、今回ご紹介の1985年製ケータハム1600GTです。
なんと言っても軽い・・・これ以上何が必要なのでしょうか?
この初期のケータハムの車重はなんと!580Kg・・驚異の軽さです。
水すましのように路面をスイ〜スイ〜と自由に走る様子が目に映りませんか・・・
車にとって軽さとは絶対的・・これが実現できているのは、当時のパーツ『エンジン・シャシー・ミッション・デフ』が生きているからです。
もっとメカニカルで優秀なパーツは沢山ありますが、シンプル故の軽さやシンプル故の整備性・・・シンプルは重要な事がわかります。
ライトウェイトから生み出される操縦性はクセになりますよ。
是非、現物を実際に拝見して頂き、お気に召しましたら継承なさってください。
人生が何倍も楽しくなりますよ。
名門アーチモーター社製シャーシ本物の骨格
純粋無垢なオリジナル4MT
生まれながらの1600GT
伝説のマリーナデフ
そして機能の更新
ナンバーマッチングのセブン
ロータスの伝統を引き継いだ正統のケータハム
希少な文化遺産を乗りながら楽しく
直しながら愛せる一生モノのセブン
販売価格(別途自動車税・リサイクル預託金)
4,400,000円
ご紹介する画像には、一部AI(Gemini)による画像編集をしております。