今回ご紹介する車は、アメリカはインディアナ州のBECK社が製造するベック550スパイダーです。この個体は1991年に製造されたベーシックの1600ccを搭載されたモデルです。
レプリカモデルと言えばその通りですが、世界にはレプリカモデルという文化も存在します。何故ならば本物は希少で高額故です。
実際に原型となったポルシェ550スパイダーは市場に出ることも滅多にないのですが、取引されるならば、6億とも7億とも言われます。この高額且つ希少な個体を口笛吹いてワインディングロードを走らせる事は躊躇してしまいます。
その点、こうしたレプリカモデルは、雰囲気もそのままで気楽に走らせる事ができます。
案外とこうした希少な車をお持ちの方が、気軽に乗れるレプリカも持っている例もございますね。
しかし、今現在レプリカモデルさえも値段が高騰しているのが事実です。いつも乗り込んで、メンテナンスもしっかりとしている個体というのが嬉しい一台です。
エクステリア
EXTERIOR
低く構えたデザインは本物を模している。
ポルシェデザインが秀逸が故にさまになっている。
ポルシェの場合、デザインが美しいだけでなく、その基本に機能の優秀さがある。この機能を最高に発揮できるデザイン、言い方を変えれば(機能美)と言える。
取材した私自体が、ポルシェ好きというのもあるが、ポルシェの美しさは理になかっているように思える。
見た目こそ原型ですが、1991年の製造当時のパーツを使い造られています。
エンジンはフォルクスワーゲン製の水平対抗1600ccエンジンを利用されています。
車重は乾燥重量で680kgですから、面白いに決まっています。
エンジンに関しては、ベーシックの1600ccの他にも1900、2200とパワーアップモデルがあります。大きく、パワーがある車両の方が良いように思いますが、私が選ぶとしてら、1600ccです。何故ならば、走らせて圧倒的に面白いのが、少々非力なエンジンを全力で回して走らせるのが、最高に気持ち良いからです。
個人的な話題ですが、数々の車に乗ってきたのですが、中々手放せないのがホンダビートだったりします。その訳は、ビートは確かに非力ですが、アクセルを全開にして回す面白さ、そのサウンド・・・もう法定速度を遥かに超えているな・・と思いきや、まだ法定速度だったりします。
自分でもコントロール可能な安全な範囲で、全力で楽しめる車。
それがビートだったからです。
過給機も付いていない自然吸気の高回転エンジンをMAXまで使うから面白い。こうした楽しみ方もある訳です。
軽い車体を水澄のように操りながら、エンジンを回す楽しさを味わうには、1600ccがベストかな??と思う私です。
もう一点加えるならば、常日頃から走らせている車両ほど安心できますし、水平対抗4気筒という丈夫なエンジンですから、オイル管理をしっかりとしていく事で随分と長持ちします。
車両は東京都にございますが、オーナー様が大変お忙しい方ですので、本気でご購入を考えていらっしゃる方のみ、ご見学の申し込みを受け付けます。
インテリア
INTERIOR
simple is bestという一言が似合う室内
ポルシェは機能美。必要なもの以外の装飾はしない・・・だからカッコイイ。
エンジン
MECHANISM
整備が行き届いている様子がよく分かるエンジンルーム。
これが重要です。
車両諸元
DETA
全長:3650mm | 全幅:1580mm | 全高:1100mm |
車重:680kg | 総排気量:1580cc | 乗車定員:2名 |
最大出力:hp /rpm | 最大トルク:kgm/rpm | 型式:不明 |
車検:令和7年8月14日 | 車体番号:大(61)*11** | 走行距離:70300km |
取材後記
memo
PORSCHE 550 Spyder
かつてアメリカの映画スター、ジェームス・ディーンが自動車事故で若くして亡くなった。その車こそ550スパイダーです。
サーキットまで自走で走らせて、レースで勝って自走で帰る。そんな離れ技をしてしまうほどの実力を持っていた車です。
その市場価値は、6億とも7億とも言えわているが、実際には売り物が出てこないので、言い値になるだろう。
ここ最近の名車と言われるような車の価格が上がっているのは、当然なのかもしれないが、それ以外の旧車の価格も軒並み上がり続けている。
こんなに高くては、楽しく乗れないじゃないか・・・と呟いてしまう。
しかし、旧いというだけで希少だし、多くの手間暇がかかっているだから仕方がないのかもしれない。
実際に運良く何億も出して550スパイダーを手に入れても、その辺まで走ろうとはいかないだろう。
そこで、レプリカモデルで楽しもうというので出来たのが、この文化だろう。
私的には大賛成。
特に希少な車に関しては、どんどんレプリカを出して楽しく乗って欲しい。
さて、今回取材に伺って実車を拝見した内容をお伝えしましょう。
大切に雨風を凌げる簡易ガレージに保管された個体です。
エンジンもスムーズに始動し、アイドリングも安定しておりました。
なんといっても、エンジンルームが綺麗でちゃんとメンテナンスしている事が伺えました。オーナーが購入したのが、2016年。それから都内にあったフラットフォーにてメンテナンスをしていたという事です。
しばらく寝ていた個体を購入するようより、こうして実際に今でも走らせているメンテナンスをしてきた個体が良いでしょう。
アロイホイルも装着されていい感じでした。
幌もございます。
是非ご検討くださいませ。
ベック550スパイダー 1991’
魅了するデザイン
ライトウェイトという楽しさを存分に味わう
それが、BECK・550・Spyder
販売価格(自動車税・リサイクル預託金別途)
売約済
陸送に関しましても、お気軽にご相談下さいませ。