全長:3300mm | 全幅:1400mm | 全高:1200mm |
車重:695Kg | 総排気量:606cc | 乗車定員:2名 |
最大出力:57PS/8,500rpm | 最大トルク:5.2kg・m/5,500rpm | タイヤ: |
車検:令和4年3月 | 車体番号:**** | 走行距離:23,320km |
車両諸元
DETA
エクステリア
EXTERIOR
今回ご紹介するのは、1965年式ホンダS600です。
その歴史はT360、S360、S500 を1962年全日本自動車ショーでの発表から始まり、実際に販売されたS500を皮切りにS600、S800と変化を遂げていきました。
ホンダが二輪車に次いで四輪でも世界を視野においていた・・・
宗一郎氏が「出すからには、世界一でなければ意味が無い」という気概で、当時二輪では世界を相手にレースで暴れ回っていたその技術力を1964年8月のF1ドイツGPという自動車レースの最高峰への挑戦という形で現実化していった、その最中で開発が進んだホンダSシリーズには、F1マシンに用いられる技術が投入されたことは間違いない。
当時、宗一郎氏はロータスエリートを所有していたが、エリートのエンジンはF1やルマン24といったレース仕様のコペントリークライマックスであった。
Sシリーズの造りや内装にはエリートのデザインが色濃く残されている。
「小さな排気量の車が大排気量の車に勝つ」というロータスエリートの姿に「小さな日本のメーカーが世界の巨大メーカーに勝つ」というロマンを重ね合わせていたのかもしれない
片田舎出身の宗一郎氏にとっては、まさに国を代表するような「志」を抱いていたように感じる。
1963年10月にS500が発売された、その技術力はグランプリエンジンのミニチュアといわれ、リッターあたり83PSの実力を有していた。しかし、高回転型エンジンは下のトルクがやや細く、通常乗るには若干乗りにくさが課題として残った。
そこで、531ccから606ccへとボアアップした。基本的な機構はS500を継承したS600が誕生する。
最高出力57PS/8,500rpmとリッターあたり94PSというSシリーズ最高のスペックを誇る。当時、倍以上のエンジン排気量を持つ車と同等の走りを実現した。
まさに宗一郎氏の思いが実ったHONDA製スポーツカーの誕生となった。
機構を単純に説明すれば、2台のバイクを縦並べにした感じである。
2本の縦方向にスイングするトレーリングアームとコイルスプリングによる後輪独立懸架という独創的な発想こそ宗一郎氏の過去に囚われない「試す人になる」というチャレンジ精神そのものであろう。
宗一郎氏の言葉に「失敗より何もしないことを恐れろ」というものがある。
私はこの言葉が大好きである。
インテリア
INTERIOR
取材後記
memo
決して特別凄く速いわけでは無いけど、回して回してHONDA・SOUNDに心地よく酔いしれながらも法定速度を目一杯に楽しむ事が出来る車はそうあるものでは無い・・
小生の愛車「ホンダビート」はその感覚を残した車の1台であろうが、とにかく速く走らせる事だけが車の楽しさでは無い。
この年になると・・本当にそう思うのである。
宗一郎氏がS600が一番理想としていたのが、このS600である。
機関、内外装共に良好なSは年々少なくなっている。
良い個体を見つけたら、迷わず買って置いた方が良いでしょう。
HONDA
Sport 600
レッドゾーンの9,500rpmまで回るエンジンは、まさに精密機械。1965年式機関、内外装共に良好なS600。
販売価格(支払総額)
売約済
車両価格には自動車税月割りとリサイクル預託金が別途必要になります。
陸送に関しましても、お気軽にご相談下さいませ。